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自由気ままな旅に出ています


by pepo629
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山形特急脱線事故 乗客消防士が怪我負いながら救出活動!


12月25日に起きた特急脱線事故。
悲しい中に嬉しい話が入ってきました。
これは4月の尼崎での事故があったから・・・、ある意味教訓が生かされた訳ですね。
「貴方は偉い!」


 死者4人を出したJR羽越線の脱線・転覆事故。偶然、事故車両には新潟県見附市の消防士が乗り合わせ、自らけがを負いながらも、救出活動を手伝っていた。一夜明けた26日、消防士がその模様を生々しく証言した。

 また、事故現場には悲しみにくれる遺族らが到着し、献花台にはいくつもの花束が供えられた。




 新潟県見附市消防本部の消防士三本(みつもと)健志さん(29)は事故当時、脱線した列車の先頭から2両目に座っていた。休暇を秋田県内で過ごし同市の自宅に帰る途中だった。

 「ドーン」。ものすごい音がして列車が跳ね上がった。「脱線だ」。今年4月のJR福知山線の事故が頭をよぎった。車両は左側を下にして横倒しになっていた。網棚で打ったのか、頭から血が流れていた。通路反対側にいた乗客がそばの壁にたたきつけられ、車内は悲鳴が飛び交っていた。

 「地獄絵図のような」惨状を前に“消防士魂”が頭をもたげた。携帯電話で119番通報し、勤務先の見附市消防本部にはJR東日本新潟支社への連絡を依頼した。「しっかり救命しろ」。上司の“業務命令”で気持ちが落ち着いた。

 真っ暗な車内で、携帯電話の液晶画面の明かりを頼りに、はうように座席を乗り越えていくと、頭を切って血を流して横たわる人がいた。とっさに目の前にあった布製の座席カバーを包帯代わりに止血処置をした。救急隊を待つ間、「しっかりしろ、すぐ助けが来るぞ」と励まし続けた。

 屋根に穴が二つ開いているのを見つけて車外へ出た。やがて到着した救急隊員らを手伝い、けが人を搬送した。

 自身は、その後、病院に運ばれた。幸い、けがは軽い打撲傷だったが、事故現場が頭から離れず、25日夜は、なかなか寝付けなかったという。一夜明け、三本さんは「JRには再発防止のため、原因の徹底究明をしてほしい」と話した。

 ◆「大雪で電車、裏目に」◆

 秋田市新屋松美町、主婦畠山祐紀さん(51)は、山形県鶴岡市内で暮らす母親の介護のため、早朝に出発、夜中に戻ってくる生活を送っていた。

 近所の主婦(69)は「大雪で道路が危険だと思って、普段使う車ではなく、電車に乗ったのではないか。それが裏目に出たとしたら……」と話していた。

 秋田県にかほ市平沢、畠山学さん(42)は妻と、子供3人の5人家族。1985年4月にTDKに入社し、今年4月、千葉県市川市の研究所からにかほ市の秋田工場に転勤してきた。

 工場ではセンサー類などの技術設計を担当。25~27日にかけ、1人で奈良県の取引先へ出張する予定だった。新潟で上越新幹線に乗り換え、都内で1泊してから奈良へ向かうつもりだったとみられる。

 「上司からも部下からも信頼され、とても実直だった」「顧客との折衝に非常にたけていた」。職場の同僚らは口々に畠山さんをしのんでいた。

 秋田市高陽青柳町、県健康対策課副主幹の臼井和弘さん(34)は、26日に新潟県で行われる県議会の視察の準備のため「いなほ14号」に乗り込み、事故に遭った。

 臼井さんは2003年9月、厚生労働省歯科保健課課長補佐から秋田県に出向した。歯科健康対策担当で、「他県に比べて多い秋田の子どもたちの虫歯を減らそう」と奮闘。住民と行政で組織する虫歯予防の会合は欠かさず出席、県内の小学校でブラッシングの指導にもあたったという。

by pepo629 | 2005-12-27 10:38 | News