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自由気ままな旅に出ています


by pepo629
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謝り方・・・様々。毎日新聞記事より


こんな記事を見つけた。なかなか面白い事だ。
男女間の差があるんだろうか。謝り方に。



今日もテレビカメラの前で、偉い人たちが一列に並んで「申し訳ありません」と頭を下げている。

 ある時は、脱線事故の鉄道会社、ある時は、患者を間違えて注射を打ってしまった病院、また、ある時はイジメが原因で小学生が自殺したのを隠していた教育委員会。ともかく、毎日のようにテレビで、こんな光景を見せられる。あまり良い気分ではない。

 この光景には共通点がある。まず第一は「一秒も違わず、同じ角度でそろって頭を下げる」ことである。練習をしていたの、と思うほど整然としている。

 社長が(院長が、委員長が)いるのだから代表して頭を下げれば良いと思うのだが、がん首そろえて記者会見。そして、一斉に起立、礼! おわびマニュアルがあるのか。




 「役員会全員の責任だから一緒に頭を下げたということでしょうか」と以前、頭を下げた某社の役員さんが説明してくれた。これが日本の作法なのか。

 共通点の二。頭を下げた後の会見で「分からない」が連発される。「事件の張本人」はその場にはおらず「関係ない私には残念ながら分からない」。あずかり知らぬことで頭を下げるなんて……皆さん、我慢しているのか。それとも、頭を下げれば世間の追及が和らぐ、と思っているのか。狙うは“謝り勝ち”?

 共通点の三は頭を下げる中に、ほとんど女性がいないことである。責任あるポストに女性が少ないこともあるが、想像するに女性は“全体陳謝”が嫌いなのか。理由がないのに謝るなんて……。でも、女性が謝らないというわけでもない。女性社長が1人で堂々と頭を下げたのを見たこともある。人生イロイロ、謝り方もイロイロ。

 ところが、である。一緒にそろって「申し訳ありません」と頭を下げることが出来る男性陣だが、ひとたび「自分の失敗」になると、「遺憾です」と言う。

 遺憾とは「心残りな気持ち」という意味。「残念なことです」と何やら、第三者的な響きを持って感想を述べている。これも日本式作法?

 さもなければ「不徳の致すところ」と言う。不徳とは「行いや心がけが立派でないこと」。これは「私の不徳の致すところで、申し訳ありません」というのが正しい言い回しなのだが「申し訳ありません」はなぜか省略される。

 大きな声では言えないが、偉い人の謝り言葉には気のせいか「誠」がないのだ。(専門編集委員)

by pepo629 | 2006-10-17 13:33 | Column