自由気ままな旅に出ています


by pepo629
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カテゴリ:Short Story( 42 )

AKIRA & エリカ 4

時間の感覚を失いかけている。
今日は何月何日で、毎日どうやって過ごしているのか・・・もちろん学校へは通っているにもかかわらず、僕の中では事件の日から全く時が進んでいない。

エリカも同じだ。
エリカの方がもっと重傷だ。学校には行けない、時間に関係なく大声で叫ぶこともある。
暗闇が怖いからと電気は夜でも付けっぱなしだ。

マスコミ関係の人に加えて警察関係、精神科の先生、心理学の先生決まったようにやってくる。日本を離れなくてはいけないのか。学校を辞めなければならないのか。
尽きない心配事を毎日抱えていた。



証拠もすべてそろっている。犯人逮捕するまでにはそれほど時間は要らない。
ただ、自分もそしてエリカも納得し、正々堂々と闘った後で法的処置を取ってほしいと警察に頼んだ。
8月20日から行われる高校総体バスケットボールの試合に全てをかける決心をした。
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by pepo629 | 2005-03-09 16:51 | Short Story

Akira & エリカ 3

6月10日、この日は僕の誕生日。17年目の誕生日。

誕生日は僕の一番大好きな日だ。カナダでは何歳になっても(たとえ年を取っても)家族が集まり、それぞれの気持ちを伝えるイベントである。
日本では10代くらいまでだよ。あとは恋人に祝ってもらう事がほとんどだよ、そう日本を知っている人からの話に驚いたこともあった。
2月のバレンタインで僕がクラスメイトの女の子から両手いっぱいのチョコレートをもらってきたとき、何一つイヤな顔をしなかったエリカがこの日はあからさまにこう言った。

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「欲しいものが手に入ったら、高望みするようになるの。人間って。」
「どういう意味だよ、それ?」 喧嘩腰の彼女に僕も苛ついた声で聞き直した。
「手に入れようと思って一生懸命になっていた時期なんてすぐ忘れちゃうのよね。」
答えになってないじゃないか、そう言おうとした僕を遮るようにお風呂場に行ってしまった。

エリカって性格は強いと思う。意固地だし負けず嫌いだ。僕らが意見の相違で喧嘩しても彼女から謝ることはない。自分でも認めているが、最後、捨てぜりふを残して、突っぱねることがほとんどだ。
意地悪なのではなくて、ただ素直に自分をさらけ出すことが苦手なんだと僕は思う。残念なことに、同性の友人の中には彼女を嫌う人もいる。学級委員をやって目立つという存在も要因のひとつなのだろう。職員室にプリントを取りに行ってる間、こそこそと耳打ちで彼女の悪口を言ってる同級生の姿を数回見たことがある。僕が一緒に住んでいることは周知のことなので、あからさまに大きな声では言わないが、噂では僕と彼女が一緒に住んでいること自体をよく思わない人もいるらしい。

普段は別に気にするわけでもなく自然体に振る舞っていたが、事件後はこういう噂類は僕を苛つかせたし、苦しめた。

こんな事を言ってくるやつが居た。中学卒業間際のことだ。
「エリカのからだ触ったことあるんだろ?」
「無いよ」
男同士というのは常にエッチな話をする。これは国際的にどこでも同じだ。
エッチな話にはレベルがある。聞いて良いところと聞くべきではない境というものが暗黙の了解もある。恋人が居る相手に根ほり葉ほり聞くことは世界中どこでもあるが、こいつのレベルは最悪だった。
「胸が大きいんだろ?どれくらいだ?」手を使って胸の大きさを表現する。
「触ってないし、見たこともないっていってんだろ!」
顔をふくらませて怒りを示すと彼はこういった。
「なんだ、良いじゃんか、一緒に住んでるんだから女の裸くらい覗けよ」

余計なお世話なんだよ。
言葉にはしなかったが、僕の中では怒りが爆発寸前だった。
やつの挑発を無視し、僕は立ち上がった。身長の差で完全に負けるやつに俺は一言こういった。「二度とこういう事を言うな」

周知のように僕らは一緒に住んでる。 僕はエリカの家にホームステイをしている。一緒にいて、ほっとするとお互いの存在を認めている。
僕らがお互いを愛し合っていると気が付いたのは別に最近でもないし、最初から運命的な出逢いをしたと気持ちを持っているわけでもない。
まだ日本に馴れていない最初の頃、週末毎に京都市内をぐるぐる回っては誇らしげに京都の文化や史跡を紹介してくれるエリカに好意を持って行くようになったのは僕だ。
僕が彼女に恋をした・・・・。こんな気障な言葉を言えるようになるなんて思いもしなかったけれど。

 

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by pepo629 | 2005-02-17 17:49 | Short Story

Akira & エリカ 2

 新聞に載る記事の重みを考えたことがあるだろうか。
たった数行の文章の中に人の人生を凝縮した言葉が数限りなく記されていることを考えたことあるだろうか。

 日常 から 非常。

 望んでもないことが起こってしまった二人に今まで同じように歩んできた道に戻ることは容易ではない。

 
 僕が日本にやってきて2年は大きな事件もなく平穏だった。
カナダとの文化の違いに戸惑いながらも京都市内では青い目をして日本語がうまいエリカと日本人の格好をしているのに英語の方が得意な僕というカップルとして目立つという程度だった。
カナダでやってきたスポーツの多くは地元の高校へ進学することになったときも続けたし、試合にも出た。遠征に行くたびいい汗をかけたし、負けたときは打ち上げと称して覚えたてのお笑い芸人のまねを部員たちの前で披露しては笑いを誘った。

日本に比べて夏の短いカナダには野球やサッカーよりもホッキー(カナダではホッケーとは発音しない)をやる人の方が多いが、僕は冬でも友人を誘っては無料のテニスコートでテニスをしたり、肥満防止にとサッカーを室内でやったりした。

運動をすることに対する拒否感が全くない僕に対して、エリカは面倒くさがりだった。
僕がクラブ活動に打ち込んでる間中、コート外で応援をしてみたり、飲み物を準備したり・・・と自ら運動に励もうとはしなかった。

代わりに音楽を愛し、吹奏楽部でクラリネットを弾くことに情熱を傾けていた。
自宅ではいつもギター片手の僕についてクラリネットの吹く練習を続けた。

エリカが変わったわ。
彼女の家族に僕の存在を感謝されたとき、僕ははにかみながらこういった。
僕も大きく変わりました。彼女に感化されて行くんです・・・・と。


日常が平穏だとすれば、平穏という言葉はとても脆い。
それは初夏、6月の第三土曜日だった。バスケットの試合でクラブ遠征に出かけたときだ。授業の関係上、エリカは居なかった。僕とエリカにとって地獄の入り口に入りかけた一日だった。
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by pepo629 | 2005-02-12 21:57 | Short Story

こんな番組から

学校へ行こう!

スタッフの裏話
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by pepo629 | 2005-02-09 11:00 | Short Story

AKIRA & エリカ

日本に来て3年目。「あの日」を境に全てが変わった。


その日に心に決めた。

彼女を守り、愛し続けること。

そして

日本に来たもう一つの目的を果たすこと。

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by pepo629 | 2005-02-03 22:34 | Short Story

雨上がりの空に

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空が晴れてきた。

気持ちいい風が窓から入ってくる。

毎日猫に逢いに公園に散歩するのが日課になっていた。

僕の日常・・・。平穏で平和でそして静かな毎日。

空の青さ。日差しが眩しくて思わず目を細める。

こんなに青かったっけ・・・。

雨の後の空気を深呼吸で吸い込んだ。

仕事を辞めるべきか続けるべきか迷っていた僕は風に凪びく風船だった。

どっちつかずの中途半端であることが嫌で仕方ない自分。

(どうしようもないなぁ)呆れ顔の自分。




突如現れた猫が前を通りすぎ、僕はいつものようにしゃがんで猫を呼んだ。

猫は僕の足下にすり寄って・・そしてニャァーンと甘えたような声を出す。

毛並みをそろえるように身体をなでてやると更に甘えた声を出した。

ふと背後から近づく人の気配を感じ、振り向くと1人の女性が立っていた。

黄緑色のワンピースに白い帽子をかぶっている。

「こんにちわ」彼女は会釈した。

「どうも、こんにちわ。天気良いですね」ありふれた返事しかできない。

「いつも・・・いつも貴方が可愛がってくださってるのね。」

足下の猫は彼女のもとに駆け寄っていった。

この瞬間を簡単に忘れることは出来ない。

空白だった。何かを話したのかもしれないけれど、なんと言ったのか全く意識がない。

「健をこれからもよろしくね」「・・・・」「あ、あの?私変なこと言いました?」

ようやく我に返った僕は大きく手を振って「いえいえ!綺麗な方と出会えて嬉しかったもので。

思わず声が出なかったんですよ」と言った。

彼女は白い歯を見せて笑いながらこういった。

「嫌なことも素敵なことも雨上がりの空の下で起こるのね。」

僕の心の奥で恋の花火に火が点いた。
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by pepo629 | 2004-12-13 15:05 | Short Story

(1984年)
バックミラーには彼女の姿はなかった。
別れることを悲しんで家の外に出てこなかった。
僕には分かっていた。二度と帰って来れないって事、二度と戻らないって事。

ユーゴスラビアコソボ自治州。
アルバニア系住民とセルビア人との内紛。

僕は一人の兵士だった。戦争に駆り出されるのだ。
落ち着く場所を持たない僕たち。
祖国がどこなのか定まらない。家族6人が狭い家に隠れるように住んでる。
いつになったら平和が来るのだろう。

彼女には新しい命が宿っている。
子どもの顔も見れないまま僕は土になるのだ。
血を流し、人を傷つけ、そうして自分を守るしかない戦場で、土になるのだ。

"青い空の下に"
青い空には雲が掛かって太陽が隠れた
白い鳩はこの国ではいつ見れるのだろう・・・・・
青い空の下で、僕は息絶える
青い空は全てを語る
全ては青い空の下で繰り返されるからだ

君を愛してるよ
君は亡命してどこか別の国で生きるべきだよ・・・・・

いつか平和が来たとき、祖国の国の土を触りながら
僕を思いだしてくれ

雨が降って土が河を通じて海に流れたときは
アドリア海で泳ぎながら思い出してくれ

僕はどんなときも側にいるよ
側にいて君を守るよ

青い空の下に君がいる限り
空の上から僕が見守っているよ
空の下に僕が居たとき以上に・・・・

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by pepo629 | 2004-12-08 20:06 | Short Story

It Was a Dark and Stormy Night

Below is the first assignment in Writing class in this semester.

When I was home alone studying, suddenly, the power went out. So I started to get up from my desk to look for a candle. The next moment, I heard a long loud knock at my bedroom, window. While I was hearing the knock, my heart started to pound. I stared at the window for an eternity. Then, I tried to search about what’s going on outside. So, I took a flashlight, put on shoes, and then I shouted by the door. After I shouted, I heard some sounds from the kitchen. Therefore, I went out from my room and to the kitchen. There was my father. He had just come back from his work and then tried to see if I was OK by knocking on my door. He was so surprised when I shouted loudly. He was stunned for a while because of the shock. Indeed, it was a dark and stormy night for us.
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by pepo629 | 2004-11-30 14:06 | Short Story
大好きなエイジ

あなたは覚えていますか。 あなたが初めて空の写真を見せてくれたとき、私の目から涙が止まらなくなって、気がついたら初めてのキスをしていたこと。

かつて・・・このフレーズに私はいつも止まります。
このフレーズは一気に私を過去へ引き戻すから。

今あなたはどこにいるのでしょうか。何をしているのでしょうか。
文句を言いながらも私のご飯を食べていたこといまだに忘れられません。
誰かほかの人の料理を食べているのでしょうか。

あなたの影響で始めた写真を撮りに毎日どこかに出かける日常。
今日も青い空でした。

あの写真今どこにあるんだろう。
想像以上にきれいな写真に私の中では膨れ上がってます。
明日は雨が降るとのこと。 
この町に引っ越してきて以来、雨の日がとても楽しいのです。
写真を撮る瞬間で一番綺麗なのは雨上がりということをあなたが教えてくれたから、
いつも雨が上がりそうなときに出かけてはシャッターを押しています。

私の心の青い空はあなたの中にあります。
恋しいけれど、逢うことはできないでしょうね。
だからあなたにこんな形で手紙を書いてみました。

来年夏、作品を出品するつもりでいます。
偶然もし私の作品を見たらあなたは何を思うでしょう?

       クリスマス一ヶ月前の月曜日
                            サナエ

  Gonシェフの写真
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by pepo629 | 2004-11-25 08:05 | Short Story

“Can They Go to Latin Party?”

This story is from assignment *writing grammar*. Enjoy it!

Stephan and Tami are best friends. They are in Tami’s car on the way
home.

Stephan asked Tami whether she was free after school.
Tami answered,” Well, I have to do a lot of things. ” Stephan said,” For example?” Tami told him that in History class, the teacher gave us a lot of assignments. Stephan said,”That’s too bad! I have already done!” Tami looked at him dubiously. Then she said,”I don’t think so, because today he added another assignment.” Stephan was surprised about it.” No, kidding! How dump!! Mr. Macho might kill us” Tami said, “Make resume for presentation” Stephan was little confused and said, and “What’s the topic?”

b0005238_1022219.jpgTami said, ”Well, you really didn’t listen the lecture, did you? The topic is about the French Revolution. In addition, he will give us a quiz next Monday.” Stephan seemed upset and then grieved,”Hey, tonight I want to invite you to a Latin Party! ” Tami shouted,” Wow, that’s cool! Why don’t we go to the library to do every assignment? ”Stephan “All right, we have to do them, anyway.” Tami shouted again. ”I almost forgot to say something to you!” Stephan wondered if he had to do a lot of homework. Tami smiled at him then said,” You also forgot yourself, I guess.” Stephan turned red. “Don’t provoke me!” Tami parked her car and was looking for something in the backseat. After she found it, she said, “It’s for you, Stephan!” Stephan stared at Tami. .“What’s for?” He did not really understand about it. Tami told him how happy she had been with him. At last, she added. “Let’s go to the Latin Party!” “How about your assignments?” Stephan was mad. Tami said,” Take it easy! Today is your special day! You turned 30 years old!” Stephan was really surprised. Tami continued and told him there is no assignment. Nevertheless it was an unexpected happening, and he wasn’t angry anymore.
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by pepo629 | 2004-11-09 13:08 | Short Story